風になびく君の髪
〜ナレーションside〜
風馬が屋上を出ていって
しずく、雛、遥香が残る
しずく
「なんなのほんと!」
しずくは涙を流しながら風馬の文句を言い続けた
雛
「なにがあったかわかんないんだからしょうがないじゃん」
しずく
「そういう問題じゃないの!」
遥香
「……私、光井君の様子見てくるね」
遥香も屋上を出る
その間に泣きじゃくるしずく
雛
「しずく、そんな感情的にならなくてもいいじゃん」
しずく
「なるよ!私がどんだけ光井のこと心配してたと思ってんの……」
雛
「………」
雛はまだ泣き止まないしずくの肩をそっと抱き寄せると
【ガバッ】
しずくはそんな雛に抱きついた
雛
「………!」ドキッ!!
しずく
「雛……どうせ気づいてんでしょ?」
雛
「……何が」
しずく
「…………」