風になびく君の髪







しずくは少しうろたえるが


しずく
「私…光井のこと好きなの」


ついにしずくは心の内を明かした



それを気づいていた雛は深く頷く



「うん、知ってるよ」


しずくをまともに見れない雛はただ俯くだけ


しずくは林間学校の時、風馬に髪をセットしてもらっている時に不意に褒められ
思わず意識してしまっていた


それからというものの自分の気持ちを隠しながらしずくは日々過ごしていた


しずく
「あいつはさ、なんなの?
ひまちゃんのとこ行ったり遥香ちゃんのとこに行ったり、おまけにあの1年生にまで声掛けられて調子乗ってるじゃん」




「………」


しずく
「私、好きになる相手間違えたのかな……?」


しずくはまだ滝のように涙が溢れ出る



「………間違ってないよ」


雛はしずくの背中をさする



(好きになる相手を間違えてるのは……あたしの方だ)






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