風になびく君の髪







〜遥香side〜


私は屋上から出ていく光井君を追いかける



少し時間経ってからだからもうどこにいるかわかんないけど


見つけて何があったか聞きたい


私は光井君に感謝してもしきれない恩があるんだもん


しずくさんの言うこともわかる


でも今は光井君の心の中がどういう状態なのかが知りたい


早く行かなきゃ!






「あ、遥香ちゃん!」


「……」


私は横から呼ばれて振り向く


「……ひまわりさん?」


呼ばれた方にはひまわりさんと


北谷君が居た


北谷くん……もしかしてひまわりさんと…?



「どうしたの?急ぎ?」


ひまわりさんは心配そうに私を見た


「み、光井君見なかった?」


「見てないよ?」


「そっか……」


ひまわりさん…昨日は何してたんだろ?


光井君に聞くよりもひまわりさんに聞いた方が早いかな


「ひまわりさん、今時間空いてる?」


私は唐突に言った


「ん??今日バイトもないから空いてるよー」


「じ、じゃあ!どこか話せる場所行かない?
ひまわりさんに話したいことがあるの」


「話したいこと?」


ひまわりさんは北谷くんと目を合わせる


「いいよ!」


ひまわりさんは快く受け入れてくれた





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