風になびく君の髪
「いいんだよ、聞きたいことってそれ?」
「いや違う、光井君から連絡来なかった?」
「一昨日来たけどその次の日北谷君と出掛けるからって言ったら何も返ってこなかったよ?」
ひまわりさんは表情一つ変えずに言う
余計なお世話かもしれないけど
ひまわりさんには光井君の思い届いて欲しい
もう言っちゃおう
「光井君ね、ひまわりさんと仲直りしたいって言ってたよ?
だから」
「無理だよ」
「………え?」
ひまわりさんは私の話を途中で被せて否定した
「なんで?」
「……もう、無理なの」
悲しげな表情のひまわりさん
「私、ふーまの顔も見るのも嫌になっちゃった」
「どうして?嫌いになったの?」
「違うよ」
ひまわりさんは一旦深呼吸をして
悲しげな表情のままこう言った
「好きだから…だよ」
「………え?」