風になびく君の髪






俺は何考えてんだ


どうしたらその考えになるんだ



どういう意味でそう思ったんだ?



それがわからないまま俺は教室に行く


教室に行くと


水瀬と湯山が居た


2人は俺を見るとすぐに駆けつけてくれた



「おはよー、光井、気は落ち着いたか?」


湯山は俺に抱きつくようにベタベタと触ってくる



これも一種の慰めだろうと俺は湯山の手を振りほどき


「あちーから触んな!」


と言う


まあこういう変わらない感じで絡むのも悪くないだろう


遥香
「大丈夫だった?」


水瀬も心配そうに俺を見つめる


風馬
「ああ、大丈夫」



「しずくのやつさ、すぐ感情的になってなんでも言っちゃうタイプだから
あんま気にしなくてもいいぞー」


湯山が手島をフォローするように言うが


風馬
「わかってるよ、さっき声掛けてくれて
謝られたよ」



「えー!あのしずくが!?
なんの心境の変化ですかねー??」


白々しい感じで言う湯山


だるいから俺はそれを無視


でもこうやって心配してくれてるからには俺もみんなを安心させたいところではある


けどどうしても俺の不安は拭いきれないんだ





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