風になびく君の髪






去年はひまわりがクラスをまとめあげて


最後はみんなで楽しくお化け屋敷をすることが出来たんだっけな


そう考えるとあいつの存在って相当目立ってたんだな


そりゃ昔からあんな感じだったからな


「さあ、劇をやるにあたって役割が必要だ
今日はとりあえず役は決めない
このクラスの魂を背負ってくれる人はいないか?」



いや、どういう意味だ?


「先生、魂ってのはある種軸ってやつですよね?」


湯山が手を上げて何か言っている


なんだ?あいつ


「軸か、まあそうとも言うだろう」


「つまり、劇の軸、脚本と監督ってことですよね?」


湯山は得意げな顔を浮かべた


……まさか


「湯山、貴様台本は書けるのか?」


「あたし以外に誰が書けるとでも!?」



おおおーー!!


図書委員の力出た!!


そして湯山は去年の文化祭でお化け屋敷の物語を考えた張本人!


めちゃくちゃ面白そうだな!!


湯山の考える物語ってなんだろうな?



気になるけどまた今度になるんだろうな




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