風になびく君の髪





なんだこのモヤモヤした気持ちは


この懐かしい気持ちは


次の写真をめくると


「きゃー!何これ〜!」


雪乃も大興奮の写真


「げ!!」


俺も見るに絶えなかった


小さな俺とひまわりが


キ、キスをしている写真!



風馬父
「なーんだー風馬ー
こんな可愛い子がファーストキスなんて羨ましいぞー?」


風馬
「ち、ちが!
これは子供の頃の写真で!」


風馬母
「何言ってんのーこの頃の風馬はひまちゃんの金魚の糞だったのよー?」


風馬
「……は??」


俺が?ひまわりにずっと付いていってたってこと??


雪乃
「そうだよー私4歳なのにこの頃から空気読むこと覚えたんだからさ」


風馬
「お前の成長速度どうなってんだよ」


風馬母
「でもほら、ひまちゃんは風馬の肩に手を置いてるのに
風馬はひまちゃんの顔を押さえてるの〜!やーだー!」


風馬
「やややや、やめろ!いいだろ別に!」


風馬母
「何よー!今はひまちゃんに興味無いって素振り出しといてー
今だってひまちゃんのこと大好きでしょ?」


風馬
「そんなんじゃないって!」


風馬母
「ふふーん、今は仲悪い感じになってるかもしれないけどねー」


風馬
「………」


何かを知り尽くしているかのような母さんの表情に少し怯える


この頃の俺はひまわりをどう思ってたんだ?









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