風になびく君の髪
思い返してみると俺はいつもひまわりに甘えていた
常に一緒に居たひまわりとの小さい頃の思い出が
また俺とひまわりの関係を再確認させる
俺とひまわりはどう転んでも幼なじみだ
それは紛れもない事実
でも、プールで溺れた時も俺はひまわりを助けようとしていた
泣いているひまわりが溺れて死んでしまうかと思って
俺も必死に手を伸ばしてひまわりの手を掴んだことはよく覚えてる
そうか、俺は幼なじみっていう言葉に固執していた
俺の今の気持ちを確認するには邪魔な言葉だ
幼なじみだからひまわりが大事なんじゃない
俺は子供の時確かに
ひまわりだから、一緒に居たんだ
思えば中学の時、友達が出来なかったけど寂しくはなかった
いつもひまわりが一緒にいたからだ
俺にはずっとひまわりがいたんだ
そう思うと俺はひまわりのことが
たまらなく愛おしくなってきた
俺の好きな人は水瀬かもしれない
でもそれ以上にひまわりの存在が俺の中で1番で
失いたくないと思っている