風になびく君の髪






俺とひまわりはマックに寄った


ひまわりは意外にもひとつ返事で来てくれた


「ふーま?30分しか余裕ないんだよー?
わかってるの?」


「わ、わかってるよ朝飯食ってなくてさ
ひまわりもそのマフィン好きだろ?」


「好きだけどさー」


ひまわりは結構几帳面で自分で決めたスケジュールや時間が狂うのをあんまり好まないタイプで


林間学校や文化祭で手際よくスケジュールを把握していたのもひまわりのこの几帳面な性格があったからだと思う


勉強は出来ないくせしてこういうのは得意なんだな


っと、ひまわりを見下すようなことを言うのはもうやめよう





「何か話でもあるの?」


ひまわりが聞く


俺は色々準備していた言葉をいよいよ言う


「あ、あのさあ」


俺が口を開いた瞬間


「あ、ごめん電話だ」


「………」


ひまわりはケータイを取り出す


「北谷くんから」


「……………」


【ズキンッ!!】


俺はまた心臓がえぐられたような痛みが来る


また北谷…?


ひまわりは席を外して電話をする


俺の中でひとつの不安が過ぎる


前にも北谷と遊ぶとか言ってたよな…


どうなのかはわからないけど


それだけはないよな?





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