風になびく君の髪





………なるほど


幼なじみという設定と病気との戦いか


かなり面白そうだな


しかしこの幼なじみっていう設定はどうも今の俺には気まずい感じはするけどな


「めちゃくちゃいいと思う!」


「ほんと!?よしよし、あとは細かく書くだけだなー」


湯山もすっかり張り切ってる様子だった


「にしても幼なじみって設定は俺とひまわりを寄せてるわけじゃないよな?」


「んなわけないでしょ、昔から幼なじみの恋とか面白いと思ってたんだよ
ま、あたしは男が幼なじみでも好きにならないけどね」


開き直ってる感じの湯山


湯山も自分の心のこととかで悩んでるっぽいけど


こういう姿を見てるとメンタルが強すぎて逆に羨ましい


「幼なじみってさー実際どうなの?
好きにならないもんなの?」


【ドキッ!】



湯山に聞かれた一言は俺の心臓をチクッと刺す


湯山は色々と察する能力が高すぎるから俺がひまわりをどう思ってるかとかは何となくわかってると思うんだけど


湯山は本当の自分を俺に打ち明けてくれたのもあって


俺は少し今の俺の気持ちを湯山に言ってみようと思う



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