風になびく君の髪
私はふーまに会いたい
今まであったことを全部謝ってふーまとまた一緒に居たい
だから今日、ふーまの家の前でふーまを待ってたんだよ
最近あったことをふーまに話したい
「私は…北谷くんとは付き合わないよ」
ふーまにそう伝える
ふーまはそっと肩を撫で下ろす
「そ、そうか」
「安心したの?」
「ば!ちげーよ!」
「ふふっ」
私は思わず笑みが溢れる
いつも否定から入るふーまを見てるのが面白い
久しぶりのこの感じがたまらなく楽しい
たったこれだけでこんなに幸せな気持ちになれるなんて思わなかったよ
「……ち、違くはない」
「え?」
私はふーまのボソッと言った言葉を聞き返す
「北谷と…付き合ってるかと思ったから
LINE無視したし、前に朝マックした時も意地張ったし
めちゃくちゃ嫌だったから
付き合わないって聞いてめっちゃ安心してる」
【キューーンッ!】
私は初めてふーまの素直な気持ちを聞いた気がする
「……なんでそう思ったの?」
私が聞くとふーまは
「よし、ひまわり、見せたいものがあるんだ
今じゃない方がいい、今日の帰りに俺の部屋に来てよ」
「……なに!?」
ふーまの部屋!?
何ヶ月ぶりなのー!?
なんかドキドキしてきた……
「いいよ」
照れながらも私は答える
学校も遅刻しそうだったからマックから出る
私とふーまはまた1歩踏み出せるかな