風になびく君の髪






〜風馬side〜



ひまわりから言われた言葉を俺は何度も繰り返す


「私は北谷くんとは付き合わないよ」


そっか……


そうだったのか……



何度も感じたモヤモヤが全て晴れた



もう俺とひまわりを邪魔するものは何もない


教室に行くと


「湯山、水瀬、ありがとう
多分俺とひまわり仲直り出来るわ」


俺が2人に言うと


「おー!そっかー!よかったなー!」


湯山はようやくかといった反応


そして水瀬は


「…………」


何も言っていなかった


それに対して俺は胸がつっかえるような気分になったけど



今日はもうそれどころじゃない


ひまわりと一緒に帰って


俺の部屋にある手紙を見てもらおう


そして放課後になる



「ひ、ひまわりー」


俺はひまわりの教室に行く


ぎこちないように見せたくないからなるべくスマートに言った


すると


「あんた、ひまちゃんと仲直りしたんだ」


横から手島の声が聞こえた


「あ、そうなんだよ!
ごめんな、手島、色々迷惑かけた」


「……よかったわね」


「おう!」




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