風になびく君の髪
「ふーまー!ちょっと待っててー
よいしょっと」
ひまわりは大量の紙を持っていた
「どうした?これ」
「これー?文化祭で猫カフェやるんだー」
「ね、猫カフェ?」
「そう、みんなで猫の格好して飲み物とかお菓子を渡すの」
「ね、猫のコスプレねー」
ひまわりの猫のコスプレかー
………悪くないだろう
「その資料みたいの先生に渡すの忘れてたから職員室まで行かないと」
「手伝おうか?」
「ううん、北谷くんも居るから大丈夫」
「………」
北谷が居る……?
今でも少し心がモヤッとしたけど
ひまわりに限って弄ぶとかそんなことはしないだろう
「戸塚さん、光井君も一緒でいいよ」
北谷は俺とひまわりに向けて言った
「え?いいの?」
俺が北谷に聞くと
「うん、ちょうど僕も話があるし」
………話?