風になびく君の髪






先生が来ると号令をする



【バン!!!】


奥村先生は教卓を強く叩く


「さて、HRを始めるぞ」


なんであんなに強く叩いたんだ?


相変わらずちょっと変わってる先生だ


「さて、今日のHRは月曜日に授業が始まるに向けての大事なHRだ
明日、明後日は土日だろう。仲良くなった友達と早速楽しむのもいい
しかし、学生は学生だ
この人数でクラスをまとめるのは私だけの力じゃ無理だ
だから、今日はこのクラスからクラス委員を決めようと思う」


うわ、マジでそういうのあんだな


俺は一瞬嫌な顔をする


【バシュ!!】


「………!?」


俺の机に果物ナイフが刺さる



「お前の言いたいことはわかるぞ光井
だが、貴様が思うほどクラス委員というのは大事な役割だ
クラスの中心、つまり、リーダーシップがどれだけ取れるかが大事になってくるんだ
めんどくさいであやふやにしていたら将来リーダーシップを、そしてそのリーダーを決める責任をもあやふやにする人間になってしまうことを肝に銘じとけ」


「は……はい」


なんかいい事言ってるような言ってないような……


しかもなんで俺の思ってることがわかったんだ!?



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