風になびく君の髪





「じゃあまず立候補してくれる人を優先して決めていく
男女1名ずつだ
クラス委員をやってくれる人は居るか?」


こういうのって絶対最初は手を上げないんだから先生も諦めたらいいのにな



「お、戸塚、本当にいいのか?」


「へ??」



俺は先生の送る視線の方を見てみる


高く手を挙げているのはひまわりだった



えーー!!!何してんだあいつー!!



「本当にやってくれるのか?」


「うん!やってみたいなー」


し、正気かあいつは!!


「ひゅ〜さすがひまわり〜
クラスの輪を繋げる向日葵みたいな存在だねー」


と、湯山がガヤを入れる


「では、男子、やってくれる人はいるか?」


「はい!!俺が!」


「いや!俺がやる!!」


「俺だってやりたい!!」


「戸塚は俺のもんだ!!」


な、なんか男たちが一斉に手を上げだしたけど
なんか違う言葉が聞こえてきた気がする!




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