風になびく君の髪







くっついて俺が拒否をしての繰り返し


俺も折れる訳にもいかない


「私と付き合いましょう!」


謎の前向き発言



一体どうなってんだ?



すると


【ガチャ】


玄関が開く音が聞こえる


「おいっすー」



何ヶ月ぶりか……


ひまわりのバイト先の先輩の凛先輩が居た



「お、お姉ちゃん…帰ってくるの早くない?」



二宮さんは少し焦ってる様子



「にゃはははは!やっぱお前か!ひまちゃんの彼氏!」


凛先輩は俺を見て笑ってる


「な、なんですか……
俺だとどうなるんですか?」


凛先輩は俺に近づいて


「ふざけんなよって言いに来たんだよ」


「………」


凛先輩は怒りで眉間にシワがよる


で、でも俺がした事じゃないんだよ…


あんたの妹が勝手に俺に近づいたんだ


「覚悟しろよ?」


凛先輩は右手を上げて



【パァァン!!!】


思い切り振り落とした




「い、痛いんだけど……お姉ちゃん」



二宮さんは左頬を押さえた


そう


凛先輩は二宮さんをビンタした


お、俺じゃない??


「お前さ、人様に迷惑かけることすんなって言ったよな??」


鬼の形相で二宮さんを睨みつける凛先輩


「だ、だって好きになったんだからしょうがないでしょ?」


「この男には彼女がいるんだよ!
お前が掻き回したら迷惑だろ!」


「な、なんで!?お姉ちゃんだって男を取っかえ引っ変えしてたじゃん!」


「私は彼女持ちには手出さない
その辺弁えてんだよ」


「自分だけはいいって自分勝手でしょ!」


「お前は彼女持ちに手出してんだよ!
迷惑かけんなって!」



どんどん言い合いになっていく2人


「私の人生なんだからお姉ちゃんに何言われる筋合いない!」



「じゃあお前1人で生きていけんのかよ!
その病気で」


「…………っ!!」


二宮さんはガラスのコップを持ち


それを凛先輩に投げつけた



【パリーン!!】


凛先輩が間一髪避けたからいいものの



これが当たってたら事故になりかねない


「お、おい、やり過ぎだろ」


俺は戸惑いながらも二宮さんに言う




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