風になびく君の髪





そしてあっという間に文化祭前日になる


俺と水瀬はセリフもシチュエーションも全部完璧だった


「おっけー!素晴らしいよ君たちー!」


感動のあまり湯山は泣いている


まあ自分が作った物語がこうやって形になってるのって嬉しいもんな


「ふーまー」


教室の外からひまわりの声がする


「ん?」


俺はひまわりの方に行くと


「明日の文化祭2人で回ろ」


ひまわりがニコニコの笑顔で言った


「うん、いいよ」


「やったー!猫の格好で回るね!」


「うん、それは是非猫のコスプレで回ってくれ!!」


なんて最高の文化祭なんだ!


ひまわりとハイタッチを交わして


俺はまた教室に戻る


「水瀬、ここのセリフもうちょっと噛み砕いた方がいいと思う?」


俺は水瀬にセリフで気になることを聞いてみる



「うん、いいと思うよ」


基本俺と水瀬がメインだから俺らがこうやってコミュニケーションを取ることが大事になってくるだろう


本番もこんな感じで気楽にやれることを願って迎えよう





< 524 / 589 >

この作品をシェア

pagetop