風になびく君の髪







そして放課後


「えーー我々のクラスは皆さんのおかげで
本当にいい劇になると思います!!
感謝しかない!感謝しか勝たん!
明日の本番まではみんなも文化祭を楽しんでいきましょう!」


湯山がクラス全員に向けて言った

クラス委員じゃないのになんでまとめてんだ?



まあそれはいいとして



「水瀬、本番まで大丈夫そうか?」


「……うん、」


水瀬が不安そうな顔を浮かべている


んーまあそうだよな


俺も成功するかは不安だ


せめて最後に何かやるか?


とか言って何もすることないけど


「水瀬、最後に通しで合わせてみるか?」


俺は不安そうな水瀬に言う


「ほんと?」


水瀬は少し笑みを浮かべた


「うん、みんな解散するだろうしちょっと残って練習しよう」


「そうだね」


みんながぞろぞろと帰る中とりあえず俺と水瀬は教室に残る


他のクラスはまだ声がするから準備してんだろうな


俺らのクラスはもう本番に向けてやるだけで準備はしっかりしてるから残る必要は無い



残業のないホワイト会社みたいだな






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