風になびく君の髪
…餌でも買うかな
俺は受付に行って餌と猫じゃらしを買う
戻ってみると
「ひまわりちゃん!こっち向いてー!」
「ひまわりちゃん!餌あげるよー!」
「にゃーん!!」
ひまわりの姿が目に映る
……相変わらず人気だな
猫になっても人間でもあいつは人を巻き込めるくらい魅力がある
それは俺にも痛いほどわかる
こんなひまわりと付き合ってるのは俺だ
「ひまわりちゃん!猫じゃらし遊んでー!」
「にゃーん!」
「ひまわりちゃん!こっちもー!」
「にゃーん!」
とてもじゃないけどこんな人気者のひまわりと一緒に居れるほど俺の器は大きくない
ひまわりはみんな大好きで
俺はいつも1人だ
「…………」チラッ
ひまわりを見てると
「にゃん?」
目が合う
目が合う俺は猫じゃらしを振る
ひまわりは姿勢を低くして
【ドコドコドコ!!】
俺の元に走って
【ガシッ!】
抱きついてくる
めちゃくちゃ早いけど前言撤回!
俺は1人じゃない、ひまわりが居る
この行動にはさすがの俺もニヤニヤが止まりません
「お、おい、猫じゃらしの方に行かないのか?」
「ふーじゃらしに食いついちゃったにゃん」
多分湯山と手島には見られてない
ひまわりはすぐに離れる
「ほら、餌だぞ」
俺はひまわりに餌を向けるが
「えー動き回って暑いからアイスがいい」
「そんなのあんのか?」
受付に行ってアイスを買う
結構ちっちゃいのにまあまあな値段するな
これが商売というものなのか
「買ってきたぞー」
「にゃーん!」
ひまわりはまた俺に食いつくように走ってくる
椅子に座るとひまわりも隣に座る
アイスを差し出すと
【ぺろぺろぺろぺろ】
こ、これは!!
ひまわりは俺の膝に手を付いてアイスを食べている
え、ええ、、ええええ
これ以上は何も言えません!!