風になびく君の髪
HRが終わる
「じゃあ月曜日から授業が始まるから
みんな、教科書やノートを忘れずに持っていくこと
以上。じゃあクラス委員、号令を」
「きりーつ!」
ひまわりが号令を掛ける
「気をつけー!礼!」
【さようなら!】
さて、帰るか
水瀬は……
カバンを持って帰ろうとしている
「み、水瀬!」
俺は思わず水瀬を呼び止める
「………?」
無言で振り返る水瀬
そうだ、こういう時に声を掛けないといけないんだ
「ま、また月曜日な」
「……うん」
水瀬は少し微笑む
あぁ心が浄化されていく
「光井君、これあげる」
水瀬が渡してきたのは
「なんだこれ?」
花だった
白い花?なんだろこれ?
「白いダリアの花言葉は感謝っていうの
私からの気持ち」
感謝……
こんなの本当に貰っていいのか?
俺はドキドキしながらも受け取る
「あ、ありがと!」
「うん、じゃあまた月曜日」
「うん」
「ーーーーぁぁあーー!!!」
「ぶわっ!!」
【ドーン!!】