風になびく君の髪




俺はひまわりの手を振りほどいて学校を出る


不思議とドキドキもしてない


好きだったはずの水瀬からキスをされても


やっぱり残るのはひまわりと今後どうなってしまうかの不安しかない


俺はひまわりのあの目が怖かった


あの疑うような目が……


俺は水瀬をどう思ってるのかは俺にもまだわからない


友達に戻りたいのは俺だけだったのかもしれない


だったら俺がさっきまで言ってた言葉は水瀬には届いてないのか…


どっちにしろわからない


ひまわりとこの後何を話したらいいかもわからない


後で話さないと…


でもまたひまわりを傷つけてしまうんじゃないか


そう思うと前に進めない


ひまわりを信じてあの場所に行こう





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