風になびく君の髪
最終章【みんなと君の髪】
月日は経ち
俺は1人で学校の屋上に居た
3月の風はまだ肌寒いから俺は制服にマフラーをしている
屋上から見える景色はどこか懐かしさがある
この学校ともおさらばか……
そんな感傷に浸りながら屋上のベンチに座ってると
【ガチャ……】
屋上の扉が開く
「ふーま?何してんの?」
ひまわりが来た
ひまわりも制服にマフラーをしている
式が終わったというのになんでみんな写真撮りたがるんだろうな?
「俺も行かないとだめ?」
「だめだよ!もう最後なんだよ?」
「ひまわりが言うなら仕方ねーか」
俺はひまわりが居ないと人と仲良くなれない
ひまわりに渡した手紙にそう書いたけど全くその通りだな
人との関わりを大事にしているひまわりだからこそ
俺はひまわりが居ないと人と仲良くなれないんだろうな
だからこそ俺はひまわりと一緒に居ると決めたんだ