風になびく君の髪
俺が教室に戻ると
ひまわりは色んな人に声をかけられてて忙しそうだったから
俺も何となく教室を出て廊下を歩く
すると
「光井ー!専門行っても元気でなー!!!」
友田が号泣して俺に泣きつく
最終章にして出番があってよかったな
「お、おう、別に仲良かったっけ?」
「ばっきゃろー!!戸塚のことよろしく頼むって言ってんだよ!!」
「ああ、それは任せとけ!」
なんだかんだで最後はいいやつなんだな
そして
「光井君」
俺は声がする方を振り向く
「おー!」
北谷だった
「光井君専門学校行くんだよね?」
「おう、そうだよ」
「美容師になったら僕の髪も切ってよ」
「おおー!いいぞー!」
北谷とは濃い思い出があるとは言えないけど
やっぱりひまわりのことが好きだったってことが1番心に残る
俺はどこかひまわりに対して強がってたと思うけど
北谷がひまわりを遊びに誘ったりとかしてたから
少し俺もヤキモチ妬いてる部分はあったはず
それに気づけてよかったな