風になびく君の髪
懐中電灯を渡されて
お化け屋敷の中に入る
ひまわり
「……ふーま、先に行って」
風馬
「お、押すなよ!」
遥香
「……………」ガタガタガタガタ
ビビりながらも1歩ずつ前に進む
ひまわり
「きゃあーー!!!!」
風馬
「わー!!!なに!?」
ひまわり
「靴紐ほどけた!!」
風馬
「ぶっ飛ばすぞお前!」
遥香
(も、もう無理……)
ひまわりが紛らわしいことしたせいで遅くなる
【がぁぁああああーー!!!】
風馬
「うあーー!!!」
ひまわり
「ひゃあーー!!」
ひまわりは俺の腕にしがみつく
風馬
「待て、水瀬はどこ?」
ひまわり
「え?」
後ろを向くと
遥香
「もう……無理……」
泣きながらしゃんでる水瀬を見つけた
……水瀬
俺は水瀬の元に行き
「立てるか?」
水瀬に手を差し伸べた
「……うん」
俺の手を掴む水瀬は立ち上がる
「大丈夫、俺が居るから安心しろ」
隣にひまわりも居たけど俺は水瀬に少しでも安心して欲しかったからそう言った
俺がそう言うと
俺の腕を掴んでたひまわりの手が離れた気がした
それでも俺はお構い無しに水瀬の手を握る
そして