風になびく君の髪




家に着く



「母さんただいま!!」


俺はいつも母さんにただいまが聞こえないと言われるからこの時ばかりはちゃんと言った


ひまわり
「ふーママただいまー!」



風馬母
「おかえり〜
………え!?風馬の友達!?」


「そ、そうだよ
悪いか?」


しずく
「どうもー」


北谷
「こんにちは」


風馬母
「あーーどうもーー!!こんにちは!
風馬がひまちゃん以外の友達連れてくるの初めてだからふーママ嬉しくなっちゃうー!」


母さんは本当に嬉しそうな表情を浮かべてくるっと一周回った



「綺麗なお母さんだね」


風馬
「そうか?」


風馬母
「え!?誰今綺麗って言ってくれた人!?」



「へ?」


風馬母
「ありがとー!風馬の友達から言われると嬉しさが5万倍だわ〜!」


母さんは湯山に抱きつく



「え、ちょっ……!」


風馬
「みっともないからやめろ!」


俺は母さんと湯山を引き離す


風馬
「俺の部屋で勉強するから邪魔しないでね」


風馬母
「はいはい、その前にあんたたち手洗いなさい」


ひまわり
「はーい」


母さんはそういうところは変わらないみたいだ



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