最低で最高のホワイトデーを
「希、スマホに誰かからLINEが来てたわよ」
お母さんがリビングに置き忘れたスマホを部屋に持ってきてくれた。私は一人暮らしをせず、家から大学に通っている。理由はご覧の通り、生理になると動くことすらできないから。
「……ありがとう……」
痛みと戦いながら何とかそう言い、スマホを受け取る。LINEをくれたのは勝理くんだった。でも、その内容は私の体調を気遣うものではない。
「今日って希、バイトない日だったよね?デートしない?」
可愛いスタンプまで送られてきている。これが元気な時だったらどれほど嬉しいだろう。否、生理痛が軽かったら今すぐにでもおめかしして家を出てる。でも、私は……。
「ごめん。生理来ちゃってて……」
ごめんなさい、と送るとすぐに既読がつく。そしてすぐに返信が来た。
「この前もそうだったよね?」
そう一言だけ。でも、その一言は責められているような気がして、ズキズキと心まで痛くなってくる。
「ごめんなさい」
お母さんがリビングに置き忘れたスマホを部屋に持ってきてくれた。私は一人暮らしをせず、家から大学に通っている。理由はご覧の通り、生理になると動くことすらできないから。
「……ありがとう……」
痛みと戦いながら何とかそう言い、スマホを受け取る。LINEをくれたのは勝理くんだった。でも、その内容は私の体調を気遣うものではない。
「今日って希、バイトない日だったよね?デートしない?」
可愛いスタンプまで送られてきている。これが元気な時だったらどれほど嬉しいだろう。否、生理痛が軽かったら今すぐにでもおめかしして家を出てる。でも、私は……。
「ごめん。生理来ちゃってて……」
ごめんなさい、と送るとすぐに既読がつく。そしてすぐに返信が来た。
「この前もそうだったよね?」
そう一言だけ。でも、その一言は責められているような気がして、ズキズキと心まで痛くなってくる。
「ごめんなさい」