帝王と私

愛し合う

『はい』
｢あ…あの、貴将さん？｣
『弥生？久しぶり』
｢あの、忙しい時にごめんね…｣
『ううん。どうしたの？』
｢うん、あの…あい……｣
“会いたい”栞奈がすぐ傍で、口パクしている。

『あい？』
｢今日！会えない？会いたい！｣
『………』
｢いや…あの…忙しいなら、無理は━━━━｣
『いいよ』
｢え？｣
『いいよ。今日向かえ行くね』
｢うん、ありがとう｣

ピッ！！
｢言えたじゃん！｣
｢う、うん｣
｢よかったね！｣
｢うん…ありがとう、栞奈｣
｢いいえ～｣
そのあとすぐ、メールが入っていた。

【今日、帰さないからね。そのつもりでいてね】
これって、そうゆうことだよね……
でも身体震えるしな。
でも私も貴将さんとなら、愛し合いたいな……
｢まだ昼休み時間あるから、下着買いに行く？｣
｢へ？｣
｢これ、そうゆうことでしょ？｣
栞奈がメール画面を指差す。
｢でも少し怖いんだよね……｣
｢そこは乗り越えなきゃでしょ？知ってるよ！弥生が傷つけられたこと。
でも、帝王なら大丈夫じゃない？
この前、弥生を連れ去りたいって言った時の帝王、なんの曇りもなく純粋な感じした。
きっと弥生のこと、大切にしてくれるんだろうなって！｣
｢それは感じるよ｣
｢だったら弥生も心、ちゃんと開かなきゃ！｣
｢………うん！そうだね！｣