帝王と私
結局、解放されたのはお昼過ぎてからだった。

そして今はとても遅い食事中。
彼に後ろから抱き締められて、食事をしている。
「弥生、美味しい?」
「うん!とっても!」
「いっぱい食べてね…!」

「うん、でも……。
太っちゃうね…(笑)」
「いいよ?別に……てゆーか、細すぎ…!」
「そうかな…?」
「うん…もちろん今のままで、十分だけど……
太ったとしても、構わないよ?」
「前はもう少しお肉ついてたんだけど、ちょっと色々あって……」
「そう…」
「気になる?」
「まぁね。でも聞かないよ。弥生が話したいならいくらでも、何の話でも聞くけどね。
弥生の為なら、なんでもするよ?
寂しいならできる限り傍にいるし、話をしたいなら一晩中でも付き合う!」
そう言って、頬にキスをする彼。

「フフ…ありがとう!じゃあ話せるようになったら、聞いて?」
「もちろん!」

この日は、部屋から一歩も出ず部屋で愛し合ったり、話をしたりして過ごした。
そして今は、また愛し合っている。
「んぁ……はぁはぁ…」
「フフ…可愛いなぁ、弥生」
「貴将、さ…キス……した、い」
「うん━━━━」
「ンン……ふぁ…」
「もう寝ようか……さすがに辛そう…弥生」
「もっ…とした、い……」
「もうダメ…。
弥生…身体がピクピクしてるよ…?
無理しないで…?
明日はデートしたいから、もう休もう…!」
「うん…」

腕枕され、頭を撫でられているとすぐに瞼が落ちた。
「弥生…?」
「………」
「寝たか……ほんと可愛すぎだろ…!
おやすみ…弥生」
額にキスをして、眠りについた貴将だった。
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