帝王と私
「弥生、ごめん…俺は今日はここで…!でも、部下に送らせるから」
「あ、だったら一人で大丈夫だよ?」
「それはダメ!途中で何があるかわからないし」
「うん、わかった」
「じゃあね…また連絡する。弥生もいつでも連絡ちょうだい!」
「うん」
「弥生…?」
繋いだ手を離せない………
「貴将さん…」
「ん?」
「キスマーク見せて?」
「ん!」
「お揃い…」
お互いのキスマークを見る。
「だね……」
「じゃあまたね!貴将さん」
「うん」
チュッとキスをして、別れた。
帰りの車内━━━━━
「弥生様?」
「へ?」
「これを……」
運転手さんに、ハンカチを渡された。
「あ、すみません……」
無意識に涙が出ていた。
「いえ…では車だしますね」
「はい、よろしくお願いします」
ゆっくり発進する。
「もっと……」
「はい?」
「もっと強くならないと、貴将さんにふさわしくなれないですよね?」
「そうですね…あの方が抱えているものは、弥生様が思ってる以上のことですから。
だからといって、弥生様が無理をすることも望んでいませんよ?」
「え?」
「以前、社長が弥生様の連絡を、二週間待ってた時がありましたよね?」
「はい」
「あの時の社長今までに見たこともない位、狂ったように恐ろしかったです。
私共や、裏の人間に当たって………
でもフッと、弱々しくなって"弥生に嫌われたのかな…"と言い出したり"弥生は俺をそれ程好きじゃないのかな…?"と言ったり」
「そうだったんですね…」
「あなた様が我慢することで、逆に社長が傷つくこともあります。
それも覚えておいて下さい」
「あ、だったら一人で大丈夫だよ?」
「それはダメ!途中で何があるかわからないし」
「うん、わかった」
「じゃあね…また連絡する。弥生もいつでも連絡ちょうだい!」
「うん」
「弥生…?」
繋いだ手を離せない………
「貴将さん…」
「ん?」
「キスマーク見せて?」
「ん!」
「お揃い…」
お互いのキスマークを見る。
「だね……」
「じゃあまたね!貴将さん」
「うん」
チュッとキスをして、別れた。
帰りの車内━━━━━
「弥生様?」
「へ?」
「これを……」
運転手さんに、ハンカチを渡された。
「あ、すみません……」
無意識に涙が出ていた。
「いえ…では車だしますね」
「はい、よろしくお願いします」
ゆっくり発進する。
「もっと……」
「はい?」
「もっと強くならないと、貴将さんにふさわしくなれないですよね?」
「そうですね…あの方が抱えているものは、弥生様が思ってる以上のことですから。
だからといって、弥生様が無理をすることも望んでいませんよ?」
「え?」
「以前、社長が弥生様の連絡を、二週間待ってた時がありましたよね?」
「はい」
「あの時の社長今までに見たこともない位、狂ったように恐ろしかったです。
私共や、裏の人間に当たって………
でもフッと、弱々しくなって"弥生に嫌われたのかな…"と言い出したり"弥生は俺をそれ程好きじゃないのかな…?"と言ったり」
「そうだったんですね…」
「あなた様が我慢することで、逆に社長が傷つくこともあります。
それも覚えておいて下さい」