帝王と私
「プッ!ハハハッ━━!!
そこまで慌てなくていいのに……!別に俺は全く怒ってないよ!」
私を見上げて笑い、起きた彼。
そのまま私を足の間に、閉じ込めた。
「え?勝手に着たから、怒ってるんじゃ……」
「全然!弥生だけは、基本的になんでも許されるんだよ。
それよりも、可愛すぎてヤバい……その格好……。
今から抱かせて?」
そう言うと、私の額や頬にキスをし始めた。

「いや、でももう帰らないと、私何も持ってきてないから……今日も仕事あるし」
「んー。無理!ちゃんと仕事始まるまでに送り届けるから、抱かせて?」
尚もキス責めは続いている。
「や……ん…」
「フフ…逃げてもいいよ?でもこの中から出れるならね…!」
出れる訳なかった。
彼の足の間に挟まり、腕に包みこまれしかもキス責めにあっている。

結局、そのまま抱かれた。


そして行きの車内━━━━
「なんとか、間に合いそうだね……。身体は辛いけど」
「そうだね…だから言ったでしょ?ちゃんと送り届けるって!」
「うん…」
「でも、ちょっと無理させすぎたね…ごめんね」
「大丈夫。貴将さんなら何されても嬉しい…!」
「………弥生」
「ん?」
「やめてね…!そうゆうこと言うの…」
「え…?ごめんなさい…」
「だから!煽られるっつてんの!」
「ンンン………」
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