帝王と私
「は?なんだよ!?お前」
「いいから、離せよ…」
彼が晋平くんの手を掴む。
「え?
うがぁぁぁぁ!!」
ボキボキ……と明らかな骨の折れる音がした。
彼は片手で掴み、捻っただけなのに物凄い力なんだろう。
その圧倒的な強さに、思わず腰が引けた。
「後はその目だな……」
「え……」
ニャッと笑った彼。
その不気味な笑いが、更に腰が引ける。
「━━━━━!!
キャァァァ!!」
「うわぁぁぁ━━━━」
今度は、晋平くんの両目を潰した。
これが“帝王”なのだ。
「おい」
「はい、社長」
「コイツを後は頼む。奴等を呼べ」
「はい、かしこまりました」
「弥生」
「は、はい!」
「行くよ?おいで?」
「え…」
彼が私に出した手は、晋平くんの血がついていた。
「あ、ダメだ……汚ねぇな。
じゃあ反対の手…。手ぇ繋ご!」
「う、うん……」
彼の手を握った。
そして車に乗り込んだ。
身体がぶるぶる震える。
「震え…止まらないね……」
「ごめんね…わかってたはず…なんだけど、怖くて………」
「そうだね……でも放さないよ?」
「うん…」
わかってたはず……
でも、こんなに残酷なことを普通にできる彼に、言葉にならない恐ろしさを感じていた。
「いいから、離せよ…」
彼が晋平くんの手を掴む。
「え?
うがぁぁぁぁ!!」
ボキボキ……と明らかな骨の折れる音がした。
彼は片手で掴み、捻っただけなのに物凄い力なんだろう。
その圧倒的な強さに、思わず腰が引けた。
「後はその目だな……」
「え……」
ニャッと笑った彼。
その不気味な笑いが、更に腰が引ける。
「━━━━━!!
キャァァァ!!」
「うわぁぁぁ━━━━」
今度は、晋平くんの両目を潰した。
これが“帝王”なのだ。
「おい」
「はい、社長」
「コイツを後は頼む。奴等を呼べ」
「はい、かしこまりました」
「弥生」
「は、はい!」
「行くよ?おいで?」
「え…」
彼が私に出した手は、晋平くんの血がついていた。
「あ、ダメだ……汚ねぇな。
じゃあ反対の手…。手ぇ繋ご!」
「う、うん……」
彼の手を握った。
そして車に乗り込んだ。
身体がぶるぶる震える。
「震え…止まらないね……」
「ごめんね…わかってたはず…なんだけど、怖くて………」
「そうだね……でも放さないよ?」
「うん…」
わかってたはず……
でも、こんなに残酷なことを普通にできる彼に、言葉にならない恐ろしさを感じていた。