幼なじみの溺愛が、私を離してくれません

「っ…!!」



それ、私と結弦のこと言ってるの…?



私が結弦にちゃんと気持ちを伝えていないのをわかってた上で、今あんな話をしていたってこと…?



それだけのために…。



「…ほんと、やんなっちゃうよな。俺、霧山さんのことが好きなのに、結弦のことも好きなんだ。あいつがいないと、学校つまんないし」




「影野くん…」



「だから、早く仲直りしたほーがいいよ。多分死んでると思う」



「しっ…死んでる、って…」



そんな大袈裟な…。



…それに、私がいなくたって平気に決まってる。

< 117 / 166 >

この作品をシェア

pagetop