幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
その証拠に、連絡も何も無いのだから。
「わかってないなぁ、霧山さんは。何年幼なじみやってるの」
「影野くんは逆に、結弦の何を知ってるの…?」
知ったふうな口をする影野くんは、やれやれと首を振っている。
「結弦はきっと、霧山さんのことしか頭にないよ。今も部屋で、悶え苦しんでるんじゃない?」
「だからなんで…」
「あーもう、全部俺が知ってると思わないで。結弦のことは結弦にしかわかんないんだから。気になるんだったら早く帰って話でもしてくれば?どーにかなるよ、きっと」