幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
なぜか私より嬉しそうな千夏は、泣き止んでからもずっとこんな調子。
「もしかして…もうキスとかしちゃったっ?!」
興奮を隠し切れない千夏は、その勢いのまま聞いてきた。
「っ…!?千夏、いい加減怒るよ…!?」
「だ、だって気になるんだもんっ…!!」
むくれる千夏と真っ赤になる私。
そう。
き、キス…の話は、結構色々あったのだ。
結弦と想いが通じ合った後、影野くんにキスをされてしまったことを正直に話した。
とても躊躇われたけれど、あの影野くんが結弦に話さないと言い切れない。
もし影野くんからその事を聞いたらまたすれ違ってしまうかもしれないと考え、同意の上ではないということを説明した。