幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
そんな日常を送っていた幼稚園時代に、私が寝ている隙をついてキスをしたらしい。
『だ、だって雫が可愛かったから…!その…ついしたくなっちゃったというか…』
私は怒りを通り越して呆れてしまったけど、それ以上に嬉しくて。
ちょっとどころじゃない…。
そんな昔から私のことを「可愛い」だなんて思ってくれていたことが、飛び跳ねてしまいそうになるくらい嬉しかった。
『冬夜にされたことはもちろんショックだけど…そんなの忘れちゃうくらい、これからいっぱい上書きしてくから』
そう言った結弦は、その後宣言通り私にキスの雨を降らせた。