幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
「いや、なんで影野くんがここに…」
「そんなことより、アイス溶けちゃうから早く!」
「結弦がこうなったら話聞かないの、霧山さんならわかるでしょ?」
急かす結弦と呆れた様子の影野くん。
今さら見ても、この2人は対照的だと思う。
「…はぁ。それ、冷蔵庫入るかな…」
「雫の家の冷蔵庫大きいから多分大丈夫」
玄関前で追い返す訳にも行かないので、とりあえず2人を中に入れることにした。
「お邪魔します」
影野くんは相変わらず礼儀正しく靴を脱いで、綺麗に端に置いている。
一方結弦は、脱いだらそのままリビングへと向かって行った。