幼なじみの溺愛が、私を離してくれません

「いや、なんで影野くんがここに…」



「そんなことより、アイス溶けちゃうから早く!」



「結弦がこうなったら話聞かないの、霧山さんならわかるでしょ?」



急かす結弦と呆れた様子の影野くん。



今さら見ても、この2人は対照的だと思う。



「…はぁ。それ、冷蔵庫入るかな…」



「雫の家の冷蔵庫大きいから多分大丈夫」



玄関前で追い返す訳にも行かないので、とりあえず2人を中に入れることにした。



「お邪魔します」



影野くんは相変わらず礼儀正しく靴を脱いで、綺麗に端に置いている。



一方結弦は、脱いだらそのままリビングへと向かって行った。
< 149 / 166 >

この作品をシェア

pagetop