幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
「…結弦、いつもこうなの?」
「え…あぁ、うん。まぁ…」
なんだか変に緊張して、曖昧な返事をしてしまった。
そういえば、影野くんに背中を押されて結弦のところに行って以来ちゃんと会話したのは今日が初めてかもしれない。
だから余計に気まずくなっていたら、影野くんは「霧山さん」と私を呼んだ。
「結弦から聞いてるから大丈夫。おめでとう」
「あ……ありがとう」
まさかそう言ってもらえると思わなかったから、つい拍子抜けする。
「あのアイスは、霧山さんに悪いことしちゃったお詫びだと思って受け取って?もちろん、他の人にもあげていいからさ」