幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
あ、千夏がいるってこと知ってるかな。
そう思いながらリビングに向かうと、結弦が冷蔵庫にアイスを詰める作業な苦戦していて。
「雫、どうしよう。ぜんぜん入んない」
「…ちょっと貸して」
お詫びって言っても、これはたから見たらただの嫌がらせでは…と思うほどに大量のアイスが机に散らばっている。
この暑い空間に放置し続けていたら完全に溶けるので、手際よく隙間がないようにどんどん詰めていく。
「わ……雫すご…」
「人ごとだと思ってるでしょ?」
「あはは…ごめんごめん」
そうして何とか詰め込み、一息ついた。
「…こんなもんかな」
うちの冷凍庫が普通のものより一回り大きかったため、何とか入り切ったアイスたち。