幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
でも……。
「これ、どうするの?」
「みんなで食べる」
「お腹壊させるつもり?」
真顔で言った結弦に真顔でつっこむ。
「…はぁ。まぁ、アイスは賞味期限そこまで気にしなくてもいいけど…」
冷凍庫がアイスで圧迫されていたら、他の冷凍食品とかが買えなくなってしまう。
せめて半分まで減らしたい。
「…雫、眉間にシワよってるよ?」
「誰のせいだと思ってんの、まったく」
「これは冬夜も同罪だから…!」
こんなところで言い合っていても、問題が解決するわけじゃないし…。
「とりあえず、部屋に千夏と影野くんだけにしてきちゃったから私たちも行こう」
「あ、そうだね」
どうするかは後で考えることにして、今は一旦部屋に戻ることにした。