幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
そ、そんなに行きたいんだ…。



結弦って夏祭り好きだったっけ…?と疑問を抱きつつ、千夏たちに視線を向ける。



「…私は別にいいけど。千夏と影野くんは?」



「私は全然いいよ!皆で夏祭りなんて、絶対楽しいもん!」



「もちろん俺も平気。…ってことで、早速行こうか。もう少ししたら屋台も並び始めるだろうし、時間的にはちょうどいいんじゃない?」



…というわけで。



「わー…!屋台がいっぱい…!!」



「雫、雫!あれやろ、型抜き!雫得意そう!」



「こら2人とも!迷子になるからウロウロしない!」



なんだろう……2児の母になった気分。



4人揃って高校近くの公園までやってきたけど、なんかもう既に疲れたな…。


目をキラキラさせてふわふわしている千夏と、気がつけば型抜きの屋台へ行こうとしている結弦。
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