幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
「雫ごめん…っ!」
部屋に入るなり、ガバッと頭を下げてそう言った結弦に驚く。
「ちょっ、頭上げてよ…!」
慌てて結弦のそばに寄ると、結弦はまた話し始めた。
「だって、また雫のこと怒らせちゃった…。いつもこれから気をつけるって言ってるのに、またこうやって雫に嫌な思いさせて…。幼なじみ失格だよね…っ」
…っ、幼なじみ失格…。
やっぱり、結弦にとって私は幼なじみ。