幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
ーパタン
「…っ、今日はもう寝るからっ…」
「雫…」
か細い声が扉越しに聞こえ、どうしようもなく苦しい。
それでも、今はこうするしかないから用意されている部屋の布団に入って目を瞑る。
私が泣き出したときの結弦の顔、すごく歪んでた。
きっと自分が悪いって責めて、落ち込むよね。
「私、どうしたらいいのっ…?」
好きになってもらう努力なんて、わからないよ…。
明日の朝、どんな顔で会ったらいいのかと思うとなかなか寝付けず、寝不足のまま朝を迎えた。