幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
いつも元気で明るい千夏に、私は励まされてばかり。
「えへへっ、私も瀬名くんと影野くんに負けないくらい、雫ちゃんが大好きだから…っ!」
空は曇っているのに、それを感じさせないくらいの眩しい笑顔。
それにつられて私もはにかむ。
「私も大好き。いつもありがとう」
「も〜!こちらこそだよ〜!」
「わっ…ちょっと、お弁当落とす…!」
抱きついきた千夏を押し返し、落としそうになったお弁当を慌てて守る。
そこで、ブレザーのポケットに入れてあったスマホが振動したことに気がついた。