幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
「そういう問題?」
とても悩ましい。
でも、多分断ってもまた何か言ってくるだろう。
クレープは食べたいし、行ってみようかな。
『わかった。大丈夫だよ』
とだけ返信したら、昼休みの終わりを告げる鐘が鳴った。
「あっ!そういえば5限って移動じゃなかった!?」
千夏が慌てた声でそう言い、私もすぐさま立ち上がった。
「そうだ、急がないと」
「ええ〜!ま、待って雫ちゃん…!」
「待つから大丈夫。今からでも間に合う」
そんなこんなで昼休みを終えた。
結弦がいない一日は、そうして刻々と過ぎてゆく。