幼なじみの溺愛が、私を離してくれません
…ちょっとやりすぎた?
と思わないでもないけど、今日は特別。
「…影野くんは?」
ちらっと横目に見ると、少し引き気味な顔をしていた。
「あー…じゃあ、フルーツカスタードでお願いします」
「少々お待ちください」
へぇ…影野くんも甘いもの食べるんじゃん。
何も私ばっかりじゃない。
「霧山さん、何か言いたそうな顔してるね?」
「え…」
私に対する視線に不満を持っていたことがバレたのか、そんなことを聞いてきた。