靴下の中に君
サンタさんのプレゼント
「はいはい、明日は5時起きですよー…」
くたくたに疲れたイヴの夜、意識もうつろに目覚ましをセット。
世の中はクリスマス一色。
私は明日も仕事…
「ううっ、さぶっ…」
ああ…布団も冷たい。
誰かあたためてよー!!
…すごく冷たかったけれど、ヤケに足が火照っていた。
気持ちが悪いほど…
「あー、くつしたはいたまんま…」
くつしたを脱ぎ手に持って、思い出した。
…そういえば、クリスマスにサンタさんは靴下の中にプレゼントを入れてくれるんだっけ…
幼い頃は、そんなことを純粋に信じて、枕元にぶらさげておいたな。
そんなこと、いつの間にかもう忘れていた。
「……………」
懐かしさに浸っていたら、なんだか目がさえてきた。