靴下の中に君

「僕、こんなに冷たいのともちゃんに飲まそうとしてたんだ…。ごめんね、ともちゃん」


「……………」




…あきれた。




何なの、こいつ!?





「僕ご飯の前にシャワー浴びてくるね。ともちゃん、用意してあるから先に食べといていいよ!」






何よ…



誰があんなやつが作ったものなんか…



ーーぐうううう



お…おなかすいた…。



テーブルの上からおいしそうなにおいも漂ってくる…。






空腹のあまり手が勝手に…





だだだ、だめだぁ!


あんな得体の知れないやつが作ったものなんか食べれない!


毒が入ってるかもしれない!







…ああ、いいにおい。




ああまた手が勝手に…





だだ…だめだってばぁ~!!



誘惑しないで、パスタくんっ!




「…何してんの?」


「ぎゃああっ…!いいい、いきなり声かけないでよ!」


「ああ!僕を待っててくれたの!?嬉しいなぁ!」




< 10 / 42 >

この作品をシェア

pagetop