靴下の中に君
「だって僕が、ともちゃんへのサンタさんからのプレゼントなんだよ。どうぞ好きなようにしてね!」
「そう。じゃあねぇ…」
そうなの。
私の好きなように…
「ふふふーん」
「ふふふ?」
私はみのるの手をひき、玄関へ向かった。
「どこ行く?僕はともちゃんとならどこでもいいよ!」
「ふっふっふーん」
私はみのるを玄関から出し、にんまり笑ってドアをしめた。
「ちょっ…ともちゃん!開けてよっ…!」
「私の好きなようにしていいんでしょ?出ていきなさい!あんたがプレゼントだなんて、ありえないんだから!」
「ともちゃあ~ん……う~…」
玄関の外でみのるは…
いい歳こいて泣きじゃくっているようだ。
…ご近所がヘンに思うじゃない!
私、こんなやつと関係ありませんからー!!
しばらくすると、みのるの泣き声も鼻をすする音も何も聞こえなくなった。