靴下の中に君
みのるが洗面所から戻ってくるまでの間、私はちょっとおめかしをしてみた。
…きれいだなんて。
本当に素直なんだから…!
案外悪くないのかもな?
このプレゼント。
別に、理解できないこの状況を受け入れたわけではないけど!
どうせなら、楽しんでやるっ!
「ねぇねぇ、どこ行くの?ねぇねぇ!」
とりあえず私たちは外に出た。
「ちょっと静かにして!みんな見てるじゃない!」
みのるは子供みたいにはしゃいでいて…少し恥ずかしかった。
「ねぇ…あんたいくつなの?」
「19歳!」
う…
わっかいな……。
「あ!」
みのるは突然、人込みをかきわけひとりで走り出した。
「何!?ちょっとぉ~!」
あわてて私も人込みをかきわけ…
「すみません、すみま…」
みのるはクレープ屋さんの前にいた。
あ!