靴下の中に君

「うわーん、うわーん」




…先に号泣したのは、みのるだった。




「な…何よ!?」


「うわーん…」


「…まさか車ぶつかった!?どっか痛い!?」


「こ…こわかった…」


「へ？」




みのるは震えながら言った。




「じゃあ…じゃあなんであんなとこにいたの!?」


「だってともちゃんがここで待っててって言ったぁ…」


「言ってないよ、そんなこと！」


「言ったぁ！」



…言ったか!?


私がそんなバカなこと…!?





「…だからって、あんなとこに突っ立ったままじゃ危ないでしょうが!!」


「だってぇぇ～…うう～…」





ふざけてるのかとも思ったけど…



みのるは本当に恐かったようで、震えと涙が止まらなかった。





「…もうわかったから。大丈夫だから。ね」



なんかかわいそうになって、私はみのるの背中を撫で、慰めた。




「ともちゃ～ん…ううう」


「よしよし」





…って、